初めてタイに行ってからかなりの時間が経つ。
サムイ島で見た夕日が印象的で、それからその島を含めてタイを旅行するようになった。その後、上司がタイに赴任することになって、タイで働けるチャンスがあるんだなと思い、語学校でタイ語を勉強し始めた。勉強をしていくうちにタイに行きたい気持ちは、大きくなった。
ある時、会社が嫌になって、タイ語留学を思いつき、入学手続を終えた。ただ、いろいろな事情が重なって諦めることにした。その後、タイ語を勉強する機会が無くなったが、何度もタイを旅行した。
タイに出張する機会があったが、他の国々での仕事をする機会もできて、タイに旅行する機会が減り、英語よりも話せていたタイ語だったが、タイ語よりも英語の方が話せるようになった。タイ語を忘れてしまったことを実感する。
この旅行中に、タイ語留学にもう一度チャレンジしてみようと、ふと考えてみた。タイが好きだし、語学を勉強するのも好きだ。新しい人生のきっかけになるかもしれない。
ふとした考えではあるが、これが退職するかしないかを決断する瀬戸際にいる自分を後押ししているように感じる。退職後は、今までできなかったことにチャレンジしたいと日頃から考えている。タイ語留学のことは完全に忘れていた。タイに行こうか。
旅行中に親友から「何か出会いがあるといいね」と励まされた。
人との出会いはなかったが、新しい思いとの出会いがあったのかもしれないと思ったりしている。
